もしもの時のために学ぶ
職場の防災研修に参加。
場所は、目黒区の「地震の学習館」。
座学だけの研修ではなく、いろいろ体験ができるということ、施設が相当立派そうなので中を見てみたいというヤジ馬根性もあり、参加。
残念ながら、所属部門の参加者は少なかったけど(同じ法人の4年制大学部門は教員だけで10数人参加していた)。
施設を周りながら、お話し上手のプロのインストラクター?の方の説明を聞く。
・大型地震の際はまず水が止まる。一番困るのはトイレ問題。風呂の残り湯は必ずとっておく。
・飲み水は、大人1人3リットルを最低3日分用意しておく。つまり、3人家族だったら、3×3×3=27リットルは常時確保しておく。
・昔は、「揺れたらまず火を消す!」だったが、今はガス等は自動に止まることがほとんどなので、まずは身の安全の確保。机の下にもぐるとか。
・情報は避難所に集まる。食糧をもらったり、被害状況などいろいろな情報を得たり、医療関係の情報を得るためにはまず避難所へ。
・携帯電話の緊急地震速報は、セットしているだけではダメ。鳴ったらどう行動すべきかを考えておく(だいたいみんな鳴ったら「どうしよう」と固まっているだけ)。
・屋外で大型地震にあったときは、安全な場所(建物など)に入るのが一番よい。知らないところにいる場合は難しいが、通勤路等いつもの道で、安全そうな建物(柱が多いなど)の目星をつけておく。
・とにかく室内の家具は倒れないように止めておく。阪神淡路大震災の時は、フォークすらとんできた。これは凶器になる!
・地震が発生し、避難所に行くなど長い間自宅をあけるときは、電気のブレーカーを落としてから行く。ブレーカーをあげっぱなしで電気が急に通ると、火事を引き起こす。
そして、丸い(ボクシングとかの)リングのような場所に乗って、揺れを体験。阪神淡路は地震の時間は短かったのに(40数秒?)、最初の十数秒で多くの方が亡くなったとか。
関東大震災の揺れも体験。地震の種類によって揺れの感じ方が違う。。。
煙の充満する中を通り抜ける訓練も。
しゃがんでドアを開けたり閉めたりしながら真っ暗な部屋を通り抜ける。これ、結構苦しかった。
消火訓練も。
スクリーンに燃えている映像が出るので、それに向けて放水!水がうまくあたれば「鎮火」、的が外れていたりしているまま消火作業を続けていると「初期消火失敗」の文字がスクリーンに・・・。ワタシのチームは「初期消火失敗」だったorz
そして、最後に救命関係の演習を。
意識がない(?)人への呼びかけ方とか、心臓マッサージのやり方と実演。そして、AEDの使い方の実演など。AEDは、基本、操作方法のアナウンスが流れるのだが、今回、一度触らせてもらってよかった。実際に操作することになるときはパニック状況だろうから、一度やったことがあるかないかで大きく違うだろう。
もりだくさんではあったが、いろいろ体験できて、また実際にお話しが聞けておもしろい研修だった。自宅での対策はもちろんのこと、学生の身を預かる職場としては、聞いておいてよかったと思える内容も多かったし。
他の自治体にもこのような施設はあるかもしれないが、目黒区のこの施設はかなり立派でオススメ。
喉元過ぎるとすぐに忘れてしまうけれど、心構えと物理的な準備はしっかりとしておかないと!
しかし、1人3リットル×家族人数×3日分の水は、狭いわが家のどこに保存しておけばいいのか・・・。
Comments
私もこちらに行ったことがあります。
立派な施設ですよね。そして立派なだけでなく、いろいろと体験できるところがありがたい。
煙の訓練は私もパニックになりそうでした。
Posted by: miki_renge | September 14, 2011 06:39 AM
そうでしたか〜。
本当に行ってよかったと思います。なかなかあれだけのことは体験できませんよね。
Posted by: lamb_labo | September 14, 2011 10:48 PM