「インセプション」
【ストーリー】
コブ(レオナルド・ディカプリオ)は人が夢を見ている最中に、その潜在意識の奥深くにもぐり込んで相手のアイデアを盗むことのできる優秀な人材だった。彼は、企業スパイの世界でトップの腕前を誇っていたが、やがて国際指名手配犯となってしまう。そんなある日、コブの元に“インセプション”と呼ばれるほぼ不可能に近い仕事が舞い込む。(シネマトゥデイ)
恒例、深夜のDVD観賞会。
年末は、レオナルド・ディカプリオや渡辺謙の出演で話題となった「インセプション」。
レオナルド・ディカプリオ演じるコブは、渡辺謙演じるサイトーからとある仕事を請け負い、各種プロフェッショナル(夢の中の街などを設計する設計士や夢に入るときに必要な薬の調合師など)とチームを組んで危険なミッションに臨む。SFサスペンス的なくくりの映画になるのだろうが、実は、コブと亡き妻との関係や妻の実家(?)に残した2人の子どもへの想いなど人間くさい側面も盛り込まれている。
特に、妻への想いと「子どもに会いに家に帰りたい」という気持ちは、アクションも激しいこの映画のもうひとつの側面として非常に重要なポイントである。ラストシーンでそれらが一つに溶け合うのだけれど。
映画としては、ぼーっと楽な気持ちで観ることは・・・ちょっとできないかな?
緊張感もあるし、特に最初の方のシーンは観ている方もなかなか意味がとらえづらく、「今、これって夢の中でのこと?」「今、夢の何階層にいるんだ??」とか考えながらでないと意味が分からないかも。
それでも、最初の方の「???」を乗り越えさえすれば、ストーリー展開と映像展開に身を委ねるだけでOKかと。中盤から後半は、実に気持ちよくおもしろく、ドキドキしながらストーリーに吸い込まれていく。
できればDVDで、2回は観てほしい。
2回目になると、細かいシーンや夢の中での行動の意味や、夢の階層によるいろいろな違い、家族への想い、多数のロケ地の風景や凝ったセットなどまた違った切り口で観ることができると思う。1度目と2度目の見解の相違について、ともに鑑賞した人と熱く熱くディスカッションすることも可能だろう。
年末年始ならば2回観れるかな?オススメ。
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