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October 03, 2010

アレック・ディクソン賞(ボランティア学習実践部門)

恥ずかしながら、アレック・ディクソン氏のことは今日までよく知らなかった・・・。

アレック・ディクソン賞とは、日本ボランティア学習協会により創設された賞であり、「ボランティア学習教育部門」「ボランティア学習実践部門」「ボランティア学習推進部門」の3部門が設置されている。

上野の国立教育政策研究所・社会教育実践研究センターでこの土日に行われているフォーラムの初日に授賞式があり、幸運にも、受賞者のスピーチまで聞くことができた。

実践部門の受賞者は、高知市立高知商業高校生徒会。
「高校生による新たな社会経済活動”社会的起業”に向けた先駆的取り組みに対して敬意を表し、本章を贈呈するものである」とのことである。

高校野球が強い学校・・というだけではなかった。1994年からラオスと国際交流をはかっている。詳しい活動内容はコチラ。高校の公式サイトの中に紹介がある。活動テーマは「ラオスと高知の発展」。

高知商業からは、立ち上げからこの活動にかかわっているという教頭先生と、生徒会を代表して執行部の男子高校生がいらしていた。スピーチも非常に分かりやすく、熱意が伝わるものだった。
教頭先生、話し上手すぎ!と思ったら、やはりいろいろな場で講演をされることが多い様子。いや、本当にプロかと思うほど分かりやすく聞き手をひきつける話しだった。

授賞式後のシンポジウム&パネルディスカッションでは、教頭先生と男子高校生で、活動の概要やこれまでのプロセスなどを発表されていた。「百貨店ではなく、商店街で売ろう」とか、活動を進めるうちに、ラオスの支援だけではなく、高知のまち・商店街活性化にもつながるという双方向型のボランティア学習になったとか。。。先輩から後輩に活動が引き継がれ、いまでは「海援隊型国際貢献」と呼ばれるようになったとか。

こういった活動にかかわることは、高校生にとって非常に意義のあることだと思うし、成長にもつながるものだと思う。
ただ、最後に、高知商業の教頭先生による問題提起には考えさせられるものがあった。

「この場には、大学の先生方も多くいらっしゃると思う。そこで、問題を提起させていただきたいのだが、たとえば、こういった活動をしてきた高校生を受け入れる土壌が大学にはあるのか。せっかく活動を通じて学び、成長し、将来のことを考えることができるようになった高校生が、いざ大学に入学しようとすると高いハードルがある。特に、(高知商業は)商業高校の場合、一般の大学の入試用の科目の点数となると、普通高校とスタート時点で差がついてしまうことが多い。一時はAOでなんとか活動をアピールして・・・入学する生徒も多かったが、今度はAO入試廃止論や、AO入試にも学力試験を!という声が高まっている。高校でのボランティアによる学びを継続し、さらに発展させ、将来に役立てようとしても、受け入れてもらえないという現実がある。」

レポート作成など最低限の学力は、入学後も就職のことを考えても必要なわけだが、偏差値偏重になってしまい、このような活動実績や活動に参加したことによる成長過程を見もせずにきってしまうのも問題。
難しい問題だわ、ホント。

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Comments

むずかしいですね…。
ただ、弊学のような私立の教員養成系ならなんとかなるかもしれません。
ただ、高知でそういう大学があるかどうかは…??だけど。
教員採用試験の結果をみると、単に勉学だけできてもだめで、こうした活動をした学生が通りやすい傾向にあるようです。
とはいえ、勉学も必要なんですけどね。そこは本人次第、とも言えますが。

Posted by: にしばた | October 03, 2010 at 10:48 PM

>にしばたさん
教頭先生からの提起の後、進行役の方が、「それでは、高校生の彼がこれから将来進みたい方向のプレゼンテーションをします!会場の先生方、お聞きください」と、うまくふりました(笑)。
高校生の彼は、国際学系を勉強したいとか。

会場にいた大学の先生からは、やはり、教員養成系とか国際学系でも国際コミュンケーション関連とかはどう?というご意見が出ていました。
公開個別進路相談会みたいな(笑)。

高校で一生懸命やったことをぜひ何かに活かしてほしいですね~。

Posted by: lamb_labo | October 04, 2010 at 10:11 AM

高知はネェ・・
ガッコ以前に働く場所がないがですよ・・。(泣)いい人材はどんどこ県外(都会)へ出てゆきます。りょうまりょうま言っても観光だけでは厳しいですしね。
増えるのは老人施設ばかりなり。どこのケンも抱える問題かな?

Posted by: おりがみ | October 08, 2010 at 10:59 AM

>おりがみさん
商店街もなかなか「んんん~」という感じらしいですね。
地方都市はどこも同じような悩みを持っているとは思いますが。龍馬ブームだけでは難しいかと。

次回高知を訪問される際は、はりまや橋の商店街で、高知商業が企画して販売している「はりまや箸」をぜひご購入ください!

Posted by: lamb_labo | October 09, 2010 at 02:01 PM

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