「しあわせに、働く」再び
「しあわせに、働く」のエントリにいただいたmiki_rengeさんのコメントや、入学式式辞のこと、そして自分自身のことなどをふりかえって、もう一度「なぜ女性は走るのか?」という男性社員の視線でのご意見を考えてみた。
おそらく、少なくとも今までの女性は、短期的視点でしか働くことを考えられなかったのでは?・・・と。
だから、急ぐ。テンパる。なのかな?
結婚、出産、育児、介護・・・その他のライフイベントを一里塚として、そこまでどう働くか。そして時期が来たらどう転換するか・・・人生の中における働くということを、一定の長さの単位に区切って考えているのではないか。少なくとも、延々続く1本の線としてみていないのかな?と。
「一生働きます!結婚もせず、仕事だけにまい進します!」という人でも、無意識にそういう思考が働いているのではないか。一生働くのであれば一本の線のはずだが、むしろ区切って確認しながらではないと進めないというか、進みにくいというか。そんな思考がワタシたち女性にはあるのかな~と漠然と考えてみた。
何の理論的バックボーンもないけれど。そう考えた次第。
それから、miki_rengeさんのコメントにあった「スタイリッシュすぎる」という件も同感。あらためてこの本を読むと、「しあわせに働く」というよりも「カッコよく働く」というタイトルの方が近いかも。
日本の企業のうちの99.7%(・・・確か・・・)は中小企業であり、非常に厳しい環境の中でがんばっている。本としては「著名な大企業で働く人の方がわかりやすい」ということもあると思うが、99.7%の実態にも触れてほしいよな、と思う。
先週の「とくダネ」か何かで、地方のある中小製造業が3月になって急遽何名かの大卒新人を採用したというニュースを見た。その企業の社長は、「今の会社の状況を考えたら採用なんてできるはずはない。でも、企業の使命として、地域に恩返しをしなければならないと思っているから。その思いで採用を増やした。」と言っていた。かたや、ある勉強会で大企業の管理職の方に、採用基準について話しを聞いたところ、「何千人、何万人もエントリーがくるのだから、やはり大学名が基準となる」と、当然のように断言されていた。どちらが「いい企業」なのか?は分からない。「いい」の定義が人によってあいまいなわけだから。
「心のある企業」は大中小それぞれの規模に存在するだろう。「心ある企業」だから生き残れるとも限らないけれども。
Comments
今さらコメント失礼。まさに同感です。
もう10年以上前ですが、「結婚したら・出産したら今以上には働けなくなる、だからそれまでに精一杯働いて、この職場に必要な人間として認めてもらおう」と、焦っていたように思います。
「地域に恩返し」、素敵な言葉です。ただ、ご指摘のように、「心ある企業」が世間から認められるのに時間が掛かったり、認められる前に消えてしまったりするのは切ないですね。
Posted by: miki_renge | April 12, 2010 06:40 AM
> miki_rengeさん
昔、診断士5年生の会のような会合があって(確か、箱崎で開催されたような)、そのパネルディスカッションにパネラーの一員として参加したときに出た話題です。
男性の診断士の方が、「男女で働き方を語るとどうもかみ合わない。前提(ベース)に何か違う考え方、無意識な違いがあるのでは?」とふられて。。。
>地域に恩返し
地方の中小企業はコレが大切なんでしょうねえ。でも、理念や思いは強くても、今は体制を維持できるだけのものが・・・うーん、厳しい。
Posted by: lamb_labo | April 12, 2010 11:15 AM