松島浄先生感謝会(2)
最後は、先生のスピーチ。
いろいろとお土産をいただいた。
「詩と文学の社会学」
「戦後・小説・沖縄」
論叢と学内学会誌。
論叢は先生の退任記念論文集が特集だった。同僚の先生や趣味である絵の先生、沖縄文学研究(・・・最近の興味は沖縄らしい・・・)のお仲間からの送ることばが印象的だった。
書かれている「送ることば」は、一ゼミ学生であり、いっとき(2年間だけ)ご一緒させていただいたワタシからすると、「へ~っ、そうだったんだ!」「先生ってそういう感じだったんだ!」「分かる分かる~」と、感心しきりだった。
同僚である野沢先生は、
松島先生もまったく自由に生きていらっしゃるわけではないはずだ。にもかかわらず、ヨガ、水彩画、小説、音楽を社会学の授業や研究に取り入れて、それを楽しみながら研究・教育するという独自の手法を実践されてきた松島先生を傍らで拝見していると、とても不思議な気持ちになる。
と書かれている。
そう言われてみれば・・・という気もする。
特に、現職に就いて、研究者とか大学の先生という存在をより身近に感じる今だからこそ、松島先生の自由さはなんだかとても不思議なものだと思う。
さらに、ご同僚であり、ワタシの在学中から在籍していらっしゃる(授業も受けたことがある)松井清先生は、松島先生をこう評している。
新入生キャンプの際、教員が別室に退いてのんびりと歓談しているのとは対照的に、松島先生は酒気を帯びて騒々しい一部の新入生の世話係で各部屋を飛び回り、一人奮戦されていた。翌朝、昨晩の新入生の狼藉にほかの教員が憮然としているのに対して、人一倍疲れ果てたはずの松島先生は、「若いから仕方がないですよ」といった調子で、学生を責めることもない。何事につけ寛大で、いつも学生の気持ちを察して主張するのが松島先生なのである。
(中略)
松島先生は、穏やかで声を荒げるようなこともなく、どちらかといえば優男でおしゃれである。ただ、この点に気がついたのはかなり後になってからであるが、先生は静かであっても、自分の考え方ははっきりと主張し、豪快ではなくても、ハラが据わり、度胸がよく、ものに動じない。
そうそう。改めて考えるとそんな方である。
このように同僚の方に見られているというのは、ワタシの理想像でもある。
一つ残念だったのは、最愛の奥様(中学の同級生とか?)を病気で亡くされたということ。
仲がよいというもっぱらの噂だったので、非常に悲しく残念。。。
吉本隆明はいつもゼミのキーワードとしてあったが、そのほかにも、村上春樹や俵万智、少女マンガ、恋愛文化論、沖縄文学、ヨーガ、、、とそれぞれの時代にそれぞれのテーマがあった。
松島先生は、これからさらに自由の身になり、何を思い、何を研究していくのか?(正直、研究という言い方が先生には合わないような気もする。表現の方がいいかも)
いつかまたお会いできたときに、何か一つでも先生と対等に語り合えるように、先生から「おもしろいね」と言っていただけるよう、ワタシなりの社会に対するアプローチを持っておきたいと思った。
長い間、お疲れさまでした。
ポストカードに描かれた絵もいただいた。
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