「現代語訳 論語と算盤」
「現代語訳 論語と算盤」ちくま新書
渋沢栄一 訳:守屋淳
【出版社の紹介文より】
実業界の父が明かす、
ビジネスの秘訣資本主義の本質を見抜き、日本実業界の礎となった渋沢栄一。経営・労働・人材育成など、利潤と道徳を調和させる経営哲学には、今なすべき指針がつまっている。
実は、現代語訳ではない方の文庫を先日購入し、読みながら挫折しそうになっていたところだった。。。内容的にはとても興味があり、ぜひ読みたいと思っていただけに、現代語訳版を書店で見つけたときには、即レジに・・・。
先日購入したコチラ・・・
現代語訳だと、驚くほどすらすらと読める。
古さを感じさせず、まさに今だからこそ大切なことが盛り込まれていて・・・。いや~、大正5年(1916年)発行って・・・。まるで、現代の日本を見て書いた(言った)ようで驚く。
正直、この本にまずひかれたのは、そのタイトル。「利潤と道徳を調和させるという経済人がなすべき道を示した」という意味。渋沢栄一という人は、その業績以上に、「バランス感覚に長けた人」として評価されたのだろう。
「人材余りになる大きな原因」
「争いはよいのか悪いのか」
「本当に正しく経済活動を行う方法」
などの項目が、個人的には特におもしろかったが、人それぞれに印象的な項目は異なるのだろうと思う。
実業家の方にも、コンサルタントの方にも、教育者の方にも、そして人を育てる親となっている方にもオススメ。
昔の文体に自信のある方は、現代訳版ではない方を読むと、より一層、渋沢氏の伝えたかったことの空気感のようなものが感じ取れるのではないかとも思う。
ワタシ同様、すらすら~っと読みたい方は、現代語訳版をどうぞ。
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