運命の(?)配属発表
前回の続き。
長い長い新入社員研修も終わりに近づき、いよいよ配属発表となる前に、一応「面談」があり、一応「希望部門」のヒアリングが行われた。ただし、原則「希望はかなわないという前提で」(人事部いわく)。
そりゃそうだ。数百人からの希望をいちいち聞いて調整なんてできるわけがない。基本、全国型総合職の人(男子がほとんど)は転勤もあり。地方もあり。地域限定型総合職の人(女子のみ)は、自宅もしくは寮から通勤可能なところに配属されることになっているが、営業かスタッフか、支店か本社か・・・なんて詳細は会社側が決めること・・・だった。
ちなみに面談でのワタシの希望。
「どこでもいいといえばいいけれど、できれば、専門的な知識を身につけ、長く勤められるような部門がよいです。」
とついつい口に出していたようだ。研修での不動産鑑定士の女性先輩のインパクトが強かったから。。。
一人2~3分くらいの軽い面談だったと記憶しているが、終了後も別途人事の方をつかまえて、「国際的な部門に配属してください!」と迫っていた子もいた。やる気はすごーくあって、優秀な子だったが、わりとすぐに辞めた。人生そんなものかも。
で、運命の配属発表。
大きなホールのようなところで、一人ひとり名前を呼ばれ、配属先が言われる。
全国型総合職の男子が「秋田支店!」とかいわれるたびに、どよめきが。。。
そして、ワタシの配属先となったのは、
「情報システム部」
ちょっと待て。
それはどこにあるのだ?会社案内にそんな部署あったか?プログラム作ったりするのか???しかも、文系なのに????
と、頭はハテナマークだらけになった。
部署名がピンとこなかったのは、どうも、部署名がワタシの見た会社案内よりも後に変わったこともあったようだ。それまでは「○○改善室」「○○合理化室」のような名称だったらしい。情報システム部よりもシブ目でいい名称だと今なら思うけれど。
それまでは、新卒の大学卒はめったに配属されないような部署だったとか。一応先輩はいたけれど、事務の一般職の方が多かった。あとは、関連子会社のシステム会社と一緒にシゴトをし、職場も一緒なので、そちらにもともと入社した人とか。
そして、配属が決まった6人が連れて行かれたオフィスは、今まで面接や入社前研修で使われていたながめのよい高層ビルのかっこいオフィスの隣の別棟4階。しかも、電車の線路のそばという立地上、半地下みたいに見えるところ。
同じく配属されたやる気のある同期の中には、この部署への配属に憤り、泣いていた子もいた。まあ、今考えれば、バブルのその時期であれば、金融業の小さな情報システム部門で働くくらいなら、大手のコンピュータ会社(IとかNとかFとか)に入社すればよかったという話しである。現にIとかNとかFとかの内定をもらっていた子もいたし。もっとも、今考えれば、IとかNとかFとかに入社していて、今、幸せかどうかは謎だ。。。
そうそう。「はじめからこんな・・・左遷だ」と嘆く子もいた。
ワタシはといえば・・・。
そんな痛手は感じていなかった。
そもそも、新入社員研修時もまじめとは言い難かったし、まあ、何にせよ適当なんだと思う。その頃から。
「なんだかよく分からない部署だし、なんでここに配属されたかどうかも分からないけど、とりあえずやってみるか。専門的部署っぽいから、何か資格でもとったりすればいつか役立つかもしれないし」という感じ。
それまでの研修や、会社案内では見えなかった企業の現実をはじめて知ったのが、配属先に最初に足を踏み入れた時だったと思う。
まあ、きれいでいいところしか見せないわけだ。入社するまでは。
配属先のオフィスや会議室は、段ボールがいっぱい積み上げてあり、連続帳票とかとにかく紙がたくさん。今でもよく覚えているが、島は3つあり、その真ん中がワタシの配属先の課だった。ぐるっと見渡すと、言われていたよりも人の数が多い(他の部署よりはずっと少ないけど)。
そう、プロパー社員だけではなく、関連子会社の社員、協力会社の社員および契約社員など、所属も、また見た感じも(笑)、雑多ないかにもユニークそうな人がたくさんシゴトをしていたのであった。。。
さあ。会社員生活デビュー!
ここからさまざまなおもしろい(今思えば)人や出来事に遭遇していくとは、その時点では想像する余裕すらなかった。
・・・気が向いたらまた続く・・・
Comments
あらあら、気が向いたら、なんておっしゃらず、次回も楽しみに待ってますよ!
前回記事も含め、懐かしく楽しく読ませていただきました。期は違いますが、採用の方向や大枠は同じくくりだから・・・
わたしも入社時点ではひつじさんと同じくたいしたポリシーなくて。
配属先を聞かれたときは「どこでもいいです」(笑)これって、やる気ゼロ?!
そんなこと言ったもんだから、いきなりグループ会社に出向させられたのかねぇ。
今となってはあの波乱万丈な出来事もいい思い出でございます。
Posted by: フヂワラです | February 09, 2010 10:16 PM
>フヂワラさん
いきなり出向だったんですか~?
ワタシも途中は出向扱いでしたが。たどる道が同じだったのでした。。。
今思えばいろいろおもしろかったですね。どたばたしていて。でも、「社会人ラムラボ」を作ってくれたのは、間違いなくO社です。
そうそう。フヂワラさんと仲良しのN取締役(某関連会社社長)、今回は沖縄まで出向いて大変でしたね。
Posted by: lamb_labo | February 10, 2010 01:44 AM
まるでドラマの一場面のような・・・。
私ならさしずめ保育所のモンをドキドキくぐったあたりから始まるのかな・・。
「じゃあ明日からひよこ組の赤ちゃんを見てくださいね」っていわれて、天にも登る気持ち・・。
あのとき年長クラスにいた女の子が先日結婚式をしてました。
泥んこだった彼女、真っ白なドレス着て綺麗だったわぁ・・・。
Posted by: おりがみ | February 11, 2010 10:17 PM
>おりがみさん
ひよこ組・・・かわいい~。
そういえば、大学の同級生がおもちゃメーカーに就職したのですが、配属先は「女児玩具ぬいぐるみ課」でした^^
>年長クラスにいた女の子が先日結婚式
わーステキ。
成長が見届けられるのはいいですよね。
Posted by: lamb_labo | February 11, 2010 10:35 PM