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January 11, 2010

東福岡高校ラグビー部 谷崎重幸監督の挑戦

昨夜(深夜)に放送されていたドキュメンタリー「東福岡高校ラグビー部谷崎重幸監督の挑戦」。
地方局で制作されたものの再放送らしい。

ラグビーの監督といえば、まあ、イメージとしては熱血。谷崎監督もかつては熱血スパルタ体育会系の指導者だったらしい。。。そう、奥様を38歳という若さで亡くすまでは。

傷心の状況で、お子さんを連れ、留学した先はラグビーの本場ニュージーランド。そこで、日本とは違うラグビーへの向き合い方を知ることになる。そして帰国後、指導スタイルに大きな変化が。。。

というドキュメンタリー。

スポーツのコーチングは、ビジネスや教育の場にも応用されたり、ケースとして取り上げられることが多いが、このドキュメンタリーの場合は、谷崎監督が「指導のスタイルを変えるプロセス」をきちんと描いていたところが非常によかった。こういうケースは結果論だけを取り上げがちだから。。。
日本のラグビーの世界では特殊な考え方だったから?最初は異端児扱いで、周りからもいろいろ言われたようだが、結果が出たことで認められたというか・・・一番安心したのは、選手だったかもしれない。自由にやらせてくれている監督が批判の矢面に立つことは、若い選手としては悲しいことだろうから。

そして、対比として登場するのがライバル校の監督。
この監督は、ビシッと体育会系で厳しく指導するタイプ。それでも、谷崎監督のことは認めて尊敬しているようだ。熱血体育会系でいくことの限界も感じているとか。「今の子は打っても響かないこともある」という言葉に、迷いを感じた。

スポーツの世界のことでもあることだし、どちらの方法がよくて・・・ということは言えないが、放送を見て気になったことが一つ・・・。

県大会決勝で東福岡高校に負けてしまったライバル校の選手たち。
ノーサイドになって、監督に駆け寄るのだが、その時、泣きながら「すみませんでした」「すみませんでした」と口ぐちに言っていたのだ。
うーーーん。
監督をすごく慕って、尊敬していることはわかるけれど。選手のための試合・大会なのだから、真っ先に監督に対して謝ることはないんでないか??そこはちょっと違和感を感じたなあ。

話しはズレるが、指導者と子どもとの距離感つながりでひとりごと。

教員職について、一番やってはならないと思うことが「ウチの子」扱い。高等教育であるからこそなのだが。
ワタシが担当しているクラスにも、(一般論でいうと)優秀な子もいるし、(これも一般論でいうと)問題児もいる。優秀な子はもちろんワタシが育てたわけではないし、絶対にそう思ってはいけないと感じている(さまざまな人や環境からさまざまな支援を受けて自分で成長したんだからね)。意識して距離を置かないと・・・と思っている。ワタシ自身が勘違いしないように。

いい会社(これも一般論だな~。いい会社って何?どこ?)に入社できた子も、ワタシの分身ではないので、それを誇らしく思うワタシはあまりいない。むしろ、大きな会社に期待を背負って入社して、すぐに辞めたくならないか、そちらの方が心配だ。

こんな風に言うと立派な人風だが、問題児に関しても距離を置かせてよ・・・と思う自分もいる。大学になれば、もう、ねえ。「あなたの指導が悪いから・・・」とかと言われても(いや、面と向かって言われたことはないけれど)限界があるような。学習面ならいざしらず、しつけ面で言われたりしたらねえ。。。と思ったり。

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