「人を助けるとはどういうことか」
「人を助けるとはどういうことか」
エドガー・G・シャイン著
金井真弓訳 金井壽宏監訳
【出版社の紹介文より】
「どうしたら、あの人の役に立てるだろう?」
組織心理学のグルがたどり着いた究極の命題。あたりまえすぎて見過ごされていた「協力関係」の原理・原則を、日常的な事例に紐づけ、わかりやすく読み解く。
われわれが、支援者としてもっと有能になれたら、誰にとっても人生がよりよいものになる。
どうすれば、本当の意味で人の役に立てるのか。あたりまえすぎて見過ごされていた「協力関係」の原理原則を、組織心理学のグル、エドガー・シャインが提示する。身近な日常の事例を紐解きながら、実践につながる具体的なコツも合わせて詳解。『リーダーシップ入門』『リーダーシップの旅』の金井壽宏氏が監訳。
実はまだ・・・完璧に読み終わっていないのだけれど。
「まえがき」の1行目にはっとさせられる。
「支援とは、人間関係の基本である」。
「あたりまえすぎる支援」が、実は間違った方向に進んでいて、支援関係を築こうと考え行動しても、それが支援を受ける側にとっては不適切なものであることが多い。
いや、本書によれば、うまくいっていない支援関係の方が多いらしい。
シャイン氏は著名な研究者であるが、この本はいわゆる学術書ではなく、読み物風にまとまっている。支援関係において日常ありうる例がたくさん盛り込まれているが、その例も非常に身近なものばかりである。
支援者側の役割に立つことが多い職業をしている者としては耳の痛い話しばかり。。。
特に心に留まっているのは、P76~記述されている「支援者が陥りやすい6つの罠」。
ああ・・・このページ、この項目、忘れないようにしておかないと。
翻訳本は苦手なワタシでも、あまり抵抗なく読めたのは、監訳者である金井壽宏先生が、導入部(序文)と最後(解説)に、非常に分かりやすい整理をしてくださっているから。
本文はもとより、本文以外も含めた最初から最後まで、一冊まるまるブレのない説明がなされている。
「人間関係の基本である」支援関係の本質を知りたいな・・・と思っていらっしゃる方には強力にオススメしたい本。
この本もまだすべて読みきっていない(というか、一応最後まで読んだが消化しきっていないという・・)わけだが、ふと思い立って、「待ち」の本・・・つまり、購入したはいいが呼んでいない順番待ちの本をリストアップしてみたら。。。。
なんと!
30数冊もある。。。orz
ためすぎてしまった~。いつ読めというのだ~。
Comments
支援・・テーマにしてることです。
今、2冊あるツンドク状態のホンを読み終えたら、次是非読みたいと思いました!
いつもいつも、私の読書&学習の指針を示してくださってる。ホントありがとうございます!!
Posted by: おりがみ | December 06, 2009 10:45 PM
>おりがみさん
著者であるシャイン先生、監訳者である金井先生ともにとーっても偉くて有名な方ですが。
本当に分かりやすい!
「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく・・・」(井上やすしでしたっけ?)という言葉を思い出しました。
おススメです!
読んだら感想を聞かせてくださいね。
Posted by: lamb_labo | December 07, 2009 03:28 PM