人材育成部門の冒険
先日、購読している専門誌の主催する講演会にお誘いいただき、東京駅まで行って来た。八重洲~日本橋口方面は本当にきれいになっていてビックリ!大丸の地下も大賑わい。東京駅が通勤経路だったら、絶対毎日デパ地下ゴハンだと思う。
行くまで知らなかったのだが、パネルディスカッションのコーディネーターは、ワークプレイスラーニング2009の主催者でもあった、東京大学の中原先生。最近よくお目にかかる。
中原先生流のやり方で、今回も、パネルディスカッションを聞いた後、近隣に座った方々と名刺交換をしてミニディスカッションを行った。
会場は超満員だったのだが、ワタシの右手に座っていらっしゃった男性と名刺交換。
そこでビックリ!ぎょぎょぎょ~(←サカナ君?)
たまたま隣に座った方は、勤務先でインターンシップをお願いしていた(今年度は諸般の事情により見送りだったが)企業(A社)の人材育成部門の方(Bさん)!
なんだか気まずいような気もしたが、インターンシップの直接の部門とはまた違うようだし、ワタシの担当企業でもないし。まあ、その点はあまり気にかけずにご挨拶をして少しお話しをする。
ビックリしたのが、A社が行っている新入社員研修の話し。
A社では、新入社員研修の約1日分を2年生社員に預けている。つまり、2年生社員が自由にお使いなさい・・・ということ。2年生社員のみんなで企画を立て、準備をし、当日実施する。人材育成部門はそれをサポートするとのこと。
Bさんいわく「いやー、これは人材育成部門からしたら大きな賭けでしたね~」と。そりゃそうだ。学生相手に同じようなことをしているワタシはそのご苦労が分かる。。。
しかもA社は全国津々浦々に営業所や工場を持っている。2年生社員はありとあらゆるところに配属されているわけで。。。どうすんの~???
Bさん「いやいや。本当に企画書のチェックとか、気が狂うほど大変なんですよ。しかも、どんな企画が出てくるか分からないし。新入社員と一緒に運動会しましょうとか、、、雨降ったらどうすんだ?とか突っ込みますけど」
ははは・・・ご苦労なさっていますね~。
社長は何も言わずこの研修方法にGoを出したそうで。。。それもまた。
今は、イントラネット(社内限定インターネット)という便利なツールがあるが、それでもかなり大変だと思う。
この時期から2年生社員を集めてまずキックオフするとかで、Bさんは「いやー。これから本気で大変な時期が・・・」と苦笑されていた。
パネルディスカッションでは、超体育会系の新入社員研修(泣かすまで!?)とか、キャリアプランを立ててみる研修とか、またまたいろいろな企業のケースを聞かせていただき、疲れたが参考になった。
元勤務先の関係の会社も出てきて、「ああ・・・IT系も相変わらずいろいろ大変だよね~」ということも感じた。
ところで、今回もそうだが、「たまたま隣に座った人との出会い」というのは、ワタシにとって大きなポイントとなることが多い。
こういう講演会とかも行く回数が決して多いわけではないし、診断士のときも、パーティとかどちらかというと苦手だったし。異業種交流会なんて居場所がないし、ガツガツした雰囲気が苦手で即帰ったこともあるし。
それなのに、たま~に。本当にたま~に行くこういう場でたまたま隣に座った人が、結果としてその後の大きな転機につながったことが多い。確率的にはかなりのもの。
診断士になってはじめていやいや行った大きな研究会で隣に座った方と、その後多くの仕事をご一緒させていただくことになったし。
やはりイヤイヤ行った勉強会で隣に座った方に「利用者視点でのIT関係できます?」なんて話しになって、やはりその後長いお付き合いになったし。
何の力もないワタシだが、そういう能力だけは人と比べて高いのかもしれない。唯一の能力なので、大切にしなければ!
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