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October 26, 2009

「「超」MBAの思考法」

先週参加した、いつものコンサルタント仲間の勉強会で、
ある勉強仲間が
「最近、こんな研修を売っている」
と、師匠に話していたキーワードが「ナラティブ」。

聞いたことがあるようなないような・・・で何かないかな?と書店をぶらぶらしていて、一番簡潔で分かりやすそうな本として見つけたのがコレ。

Cyoumba







「「超」MBAの思考法」ハーバード・ビジネス・レビュー別冊

ちなみに、その勉強仲間は、元コンサルタント、その後心理学系?の学問で大学院博士課程(?)までいき、今は研究者でもありコンサルタントとして研修等も実施している。

ナラティブって何?と思って購入したものの・・・
結局、一番腑に落ちたの記事はそれとは直接関係のないものだった。

「一番腑に落ちた」・・・つまり、一番なるほどと思い、考えさせられた記事は、大阪大学総長鷲田清一氏が書かれている「受け身の作法」。
これは一読の価値があると思う。

対話において、つい忘れがちなのが、相手が話したいことをすべて語りきらせることである。それは、すべてを「聴く」ことであり、終わりまで「待つ」ことでもある。ところが、つい話の腰を折ったり、途中で反論してしまう。
論理的に考えたり、コミュニケーションしたりする能力よりも、まず「聞く力」と「待つ力」という受け身の作法を身につける必要がある。

聴く力とは待つ力。
最悪なのは、話しきるのを待たず、「あなたの言いたいことは要するにこういうことですか」と勝手にまとめること。
これは、一見、理解力があることを示したようで、実は相手の発言の横取りだと鷲田氏は指摘する。

そうやってまとめたりすることが、頭がいいと勘違いしている人って結構周りにいるのではないだろうか?

鷲田氏は、「待つという行為にホスピタリティの本質がある」とも。
ホスピタリティの基本は、自分がイニシアティブをとらないこと。ホスピタル、ホスピス、ホスト、ホステス・・・相手本位は待つことに通じる。
そうか。。。一見すばらしいサービスを受けているようでいて、なんだか心が通じ合えていないように思えるのは、サービス提供者がこれを分かっていないからかもしれない。

そして、現代はすべてにおいて前のめり。あちこちに「pro」がついているとも。
(プロジェクト、プロフィット、プログラム、プログレス・・)
むしろ、これが視野を狭くしているのではないか・と指摘している。

「機が熟す」ことが嫌われやすく、受身でいることが評価されない現代。
本当の意味の「待つ」、、、「期待しないで待っておこ」はよしとされない時代なわけだけれど。

記事の最後に、鷲田氏はリーダーの仕事について言及している。
「リーダーの仕事は、自分が動かなくても、イノベーションに向かってみんなが能動的に活動する場を作ること」。
時間はかかるが、それを待てないリーダーは短期的なインセンティブを用意するが、そんなことで簡単に人の意識は変わらないと。意識を変えるには、徹底的に懲りるような悔しい思い(経験?)をすることが大切で、それがメンバーそれぞれに起こり、本当の意味で機が熟した時がかわる時だという。
機が熟すのを待てる人こそ、本物のリーダーとも。

980円という価格を考えると、この記事を読むだけでも価値がある本。
オススメ。

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Comments

興味あります。買ってみま~す。以前から
「待つ」ということと、
「自発的」であること、に関心があります。
「待つ」とホスピタリティの関係、ラムラボさんの説明でとっても納得しました。

Posted by: かざぴー | October 30, 2009 at 08:41 AM

>かざぴーさん
他の記事もおもしろそうでしたので(まだ読んでいない;;)、損はないと思います。
「ワークプレイスラーニング2009」でもとりあげられていましたが、「自発的」というものは、子どもから社会人まで難しい永遠の課題のようです。

>ホスピタリティ
いや・・・(汗)
鷲田先生の受け売りですから・・・。
でも納得できますよね!?

Posted by: lamb_labo | October 30, 2009 at 10:56 PM

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