余計な仕事を厭わない「能力」
最近、なぜか「AERA」をよく読んでいる。
購入はもっぱら出勤前のコンビニ。
お昼に食べるおにぎりなどと一緒に買うことが多い。
ファッション誌は何より重いし(ほとんど広告?おまけ付もあるが)、
まさか女性週刊誌というわけにも。
スポーツ新聞も読む場を選ぶでしょ。。。一応。
そんなとき、薄くて軽くて記事のカテゴリの広い
AERAは重宝する。
特集もおもしろい内容が多いが(ちなみに今号は
「ユニクロの女子力」など)、コラムなどの連載も深くおもしろい。
お気に入りの連載の一つが「はたらく夫婦カンケイ」。
働く一般の夫婦のさまざまなかたちを垣間見ることができる。
そして、内田樹さんのコラム(内田樹の大市民講座)がまたイイ。
(養老猛司さんのコラムと交互に掲載)
今号のタイトルは「余計な仕事を厭わない”能力”」。
あるレストランで、一皿3つの鶏のから揚げを注文しようとした。
一行は7人。
しかたないので、3皿頼もうとしたら、ウエイターの青年が
「7個でご用意できますよ」と言ってくれた。
イレギュラー対応をすることで、オーダーを厨房に出したり
会計で余計な手間がかかるはず。
でも、どんな組織でも現場のモラルを高めるのはそういう
「ちょっと余計な仕事を厭わない」人である。。。と
内田氏は言う。
まっとうな商売人ならこのことを熟知しており、どこでどんな
仕事をしていようとも、その能力は際立ってみえる。
「どこにいても、”7個のから揚げ”を用意できる彼の前に
”キャリアパス”が広がっているはずである。
と、内田氏はこのコラムをしめている。。。
「ちょっと余計な仕事」はときに負担であり、流そうとしても
言い訳が立つ。
でも、「お客様」や「仲間」のことを思って、あえてそれが
「自然にさりげなく」←ココ、結構大切なコトだと思う。。
できる人にこそ、キャリアパスが広がっているのだ、と
内田氏は言いたいに違いない。
なんというか・・・
「自分の行きたい(なりたい)キャリアパスありき」ではなく、
今目の前のことを大切に大切に思う人の前にこそ、
キャリアパスが広がる・・・ということかな?
おそらく、これは就職活動の面接のトークなどにも
言えることだと思う。
会社を(少なくとも新入社員の立場で)自己実現の場と
考え、行動するのはあまりにも上から目線ではないか?
会社の人だって、会社という場や資源を使われて、
自己実現されても迷惑でしょ。
自己実現と目の前のシゴトに対する姿勢・・・その折り合いを
つけることができるかどうか、、、そこが社会性を身につけると
いうか、大人になるということなのかもしれない。
Comments
保育はそういう「「余計な仕事」の連続で成り立っています。対人サービス業全部に言えることかもしれませんが・・・。
「最低限」の仕事はさりげなくやりきった上でのことですからして・・。
>コンビニで購入
私は週べ。最近はBTなども・・。
Posted by: おりがみ | June 19, 2009 09:35 AM
>おりがみさん
>保育はそういう「余計な仕事」の連続で成り立っています
そらそうだ!
でもほら、(外の)お客様に対しては「余計な仕事は厭わない精神」を発揮できても、同僚・仲間・同じ会社の人にはその精神を発揮できないってことは多々ありません?
OL時代、社内営業・社内調整的なシゴトが多かったワタシは、外面のいい人ばっかり見てますからに。
>週べ。最近はBT
さすが!
Posted by: lamb_labo | June 20, 2009 01:35 AM
なるほろ・・そうかもしれません。
「雑務」をやりたがらないコいますよ確かに。
子どもと向き会うだけでなく、環境を整えたり、文化を伝える役割もあるんですが・・そう言うことをやりながら、お子と遊んだりケアできる保育士をおりがみは「プロだなぁ」ておもうですよ。
Posted by: おりがみ | June 20, 2009 10:03 AM
>おりがみさん
>そう言うことをやりながら、お子と遊んだりケアできる保育士をおりがみは「プロだなぁ」
ですよね!
保育園にお子さんを預けている親御さんは
「ウチの子を預けている保育園の保育士さんはプロ」であって当たり前と思っているわけですし。
どんな仕事であっても(事務でもなんでも)「当たり前のこと」をするのが一番難しく、いい加減にしないでできるのがプロなんですよね~。
Posted by: lamb_labo | June 20, 2009 06:07 PM