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April 02, 2009

気づきメモ(情報を教えるということについて)

感じたこと、気づいたことを忘れそうなので、早速ココにメモメモ。

ワークショップで組んだグループの中で発表テーマとして選ばれたものが、関西にある某私立大(教員育成系)の先生が抱えている課題。
「高校の”情報科”の教師を育成する科目をどうするか」。

1)履修者(大学生)が受けてきた「情報科」の内容・レベルそのものがまちまちであること。
2)履修者には、「小学校」「幼稚園」や「保育士」の資格を並行して取得しようとしている人もいること。
3)高校で「情報科」をしっかりと受けていたり、個人的に興味がある人はITの知識そのものは結構ある。
4)「小学校」等の資格を並行して取得しようとしている人は、「板書」「発問のしかた」など教えるノウハウは他の科目等でよく勉強している。

3)かつ4)の要件を満たしている人はいいのだろうが、実際は、どっちつかず・・・が多いらしく、なかなか苦労していらっしゃるとか。。。う~ん。大変そうだ。

教員養成系にかかわったことはないので、詳細はワタシもよく分からないのだが、ディスカッションのプロセスで出てきた話題が気になった。

「結局、分かってらっしゃらない方は、”パソコンの操作ができれば情報は教えられる”と思っている」

そうそう・・・。
それは、履修している大学生も。そして周囲の大人(=一部を除いた教員)も。

そうですか・・・。
高校の教員の資格を与え、養成している現場ですらそうなのね(悲)。
このテーマを掲げた先生はもちろん、ワタシも、「決してパソコンの操作ができれば”情報”が教えられるとは限らない。」と思っているわけだ。
しかし、現実は。。。

しかも、この話題、ワタシが新卒で入った会社で社内OA(!?これって死語??)研修を企画実施するときに、「各拠点でOAリーダーを選出しましょう!」なんてやっていた頃から言われていたことなんだけど・・・。
(ええ~っと、Windows95よりももっと前の時代)

Web2.0からクラウド・コンピューティングへ・・(遅ればせながら、「クラウド・コンピューティング」関連の本は、今やっときちんと読みはじめたところ。本当に遅いけど・・・)。
ITの「T」=技術 は年々恐るべき速さで進んでいるのに、「I」=情報 特にヒトがかかわる部分に関しては、遅々として進んでいないような気がする。

それでも技術は進んでいく。

あらゆる意味で(知恵とか)ヒトを超えたコンピュータが、人間社会の崩壊・統治を狙って襲ってくる・・・なんて映画ができそうだ。
おお~こわっ!

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Comments

こんにちは。
門外漢なのでよく判らないのですが、「情報科」とは何なのでしょうか。
「情報技術」や「情報処理」ならなんとなくイメージできるのですが、「情報」科ですか…?

Posted by: SECOND_STAGE_LENSMEN | April 03, 2009 04:56 AM

>SECOND_STAGE_LENSMEN さん
国語科(いわゆる「国語」)とか数学科のように、コンピュータの操作方法や情報リテラシを教える「情報」という科目があります。

概要は・・・こんな感じです。↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1_(%E6%95%99%E7%A7%91)

範囲が広いようなんですよね。

Posted by: lamb_labo | April 03, 2009 09:53 PM

春はご多忙かつ充実した季節なのですね。
お体気をつけて頑張って下さいね。
クラウドコンピューティングっていうのは、ドキュメント番組で見ました。わたしのような人間には、脅威にしか感じません。ひつじさんおっしゃるように、三流SFまがいのコンピュータ支配が現実のものになりそうで・・・
同じ意味で、外見までも限りなくヒトに近づこうとするロボット開発も恐ろしいです。
人間は、体を使うのを止め、その後頭を使うのも止め、あとはどこへ行こうとしているのでしょうね。
こんなことを言っている私は、社会の塵なんだろうなぁ・・・

Posted by: フヂワラです | April 05, 2009 10:08 PM

>フヂワラさん
本当にB級SF映画が作れそうでしょ~。
「支配」されてはいけないと思います。
あくまでも「使いこなす」方向で・・・。

フヂワラさんのお子さんたちが大きくなった
頃には、どんな社会になっているんでしょうね。

Posted by: lamb_labo | April 06, 2009 09:52 PM

情報科の「情報」は information なのか intelligence なのか疑問でしたが、英訳は Information Study なんですね。
学習指導要領に掲げた目標からは intelligence も含まれているように読めますが、現場では Information (というより Information Technology (というより Technology:技術 (というより技能 )))に傾いているのでしょうか。技能も大事ではありますが。

昔あるシステム構築プロジェクトで、ユーザー組織の全権を「パソコンに詳しい*だけ*の人」に与えたために、にっちもさっちもいかなくなってしまったことを思い出しました…。

Posted by: SECOND_STAGE_LENSMEN | April 08, 2009 12:22 AM

>SECOND_STAGE_LENSMEN さん
一応、テクノロジ以外も範囲には入っていると思われるのですが。
現実には技術・・・というより技能・・・というより操作重視になりがちなのかも。

>ユーザー組織の全権を「パソコンに詳しい*だけ*の人」に与えたために
あるある~!とつい声をあげてしまいました。
しかし、ユーザー組織って難しい。。。


Posted by: lamb_labo | April 08, 2009 12:53 AM

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