就活中の学生、「偶キャリ」を読む。
就活中の2年生(短大なもので・・・)が、研究室を訪ねてきた。
かなり成績もよく、学内活動もしっかりと行っている子だ。
もともとは事務職志望だったが、本学でいろいろと(授業だけにかかわらず他の活動や友人関係も)学んできて、キャリアカウンセラー的なシゴトに興味を持ったとのこと。
専門職や人事職を探してはいるものの、新卒ではなかなか求人はないと。
(それはそうだと思う。新卒のヒトにキャリアのカウンセリングされてもな。。。と思うし、会社経験がなければ説得力も出ないだろうし)
就職センターに相談に行くと、担当の職員の方が、ワタシの愛読書でもある「偶キャリ」を貸してくれたそうだ。
うーーん。さすが。
頭はいいが、その分頭でっかちになりがちで、視野が狭くなってしまうのでは?と危惧した職員の方が、あえて、彼女に「偶キャリ」を読むことを勧めたのだろうと思う。
絶対そうに違いない。
紆余曲折を経て3DCGデザイナーをしているオットも言う。
「(職種は問わず)今、学生さんが、想像の世界で描いている”やりたいシゴト”はまず当分はできないと思え」。
「下積みは、君らが想像しているよりずっと長いんだよ」。
「クリエイター希望者を面接するときはいつも言っている。”アーティストになりたいならフリーで””ワタシたちのシゴトは商業デザイナー、クライアントが満足してなんぼ”」。
まあまあ。。。
本音はワタシもそんなとこ。
オットほどハッキリはなかなか言えないが。
まず、社会に出てみなくちゃ話しにならない。
彼女の話しを聞いて、あらためて「偶キャリ」を読み返してみた。
何度読んでもいろいろと感じることがある本だが、今再読して、いちばん感じ入ったのは、この本で取り上げられている10人の「偶然キャリア」から学べることの一項目として、著者があげている「他者実現という価値観」だ。
ただし、この項目は、新卒のときは意識して考えたことはなかった。
年を経て分かる、感じることもある。
ここ数年、考えても考えても、もやもやしていた「自分自身が学ぶ(深める)(研究する?)テーマ」が少しだけ見えてきそうな気がする。かな???
年度末あたりから、忙しさもあって殺伐としていたが、少しワクワクしてきたかな?
(この気持ちが続くといいんだけどね~)
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