4月19日(日)に実施された春期情報処理技術者試験。
思い入れの深い、略称「AD」こと「初級システムアドミニストレータ試験」区分の最終実施回であり、新制度により導入された、略称「IP」こと「ITパスポート試験」区分の初回実施回である。
授業があったため、新区分「IP」の初回試験を受験することはできなかったが。
情報処理技術者試験ほど、区分がころころ変わる国家試験もないだろう。
ITという変化の激しい内容を扱うゆえ、当然といえば当然なのだが。
それにしても初級シスアドの廃止は残念だし悔しい。
「シスアド」という言葉、「EUC(エンドユーザコンピューティング)」という言葉がまだメジャーではなかった頃。
ワタシの会社でのシゴトは、まさに「シスアド」であった。
プロの技術者(情報システム専門家・・・なんていう言葉で表現されていた・・・システム開発のプロ)と各担当業務(営業とか、経理とか)のプロであるユーザのハザマにあって、「システム専門家と一般のユーザ(ただし、自分の業務の専門家)の間に立ち、それぞれの状況を理解し、問題解決、業務改善を目指してITの活用を自ら、また、システム専門家に依頼して実施する」というシゴト。
入社した頃(新入社員の頃)は、自分の立ち位置の中途半端さを嘆き、システムのプロともいえなくて、うまくいけば当たり前で、うまくいかなければ叩かれて・・・情報システム専門家の言っている言葉は全然分からないし、社内のユーザはわがままだし。。。。
そんなシゴトにプライドや誇りなんて持つことはできなかった。
それが、国家試験ができる(できたばっかりだったかな?)、自分のシゴトに近似した内容が、「資格試験の合格」という目に見えるカタチで認められる、ということが分かったとき、
とてもうれしかった。
社内の人はともかく、システム関係の取引先や開発会社や当時会社にコンサルとして入っていたコンサルタントなど、外部の人がワタシたちのシゴトを見る目は、確かにそれから変わったと記憶している。
中小企業診断士の資格を取得し、独立した後も、「初級シスアド」には相当食べさせていただいた。
ほぼ初めていただいたシゴトも、「ユーザの立場で、現場で、システムのシゴトをした経験のある人」を探していたコンサルタントの先輩との出会いからだった。
さまざまな研修機関で、資格取得のための教育研修やテキストや過去問題解説等のシゴトをいただいた。
研修ベンダーを通じたもの。
企業から直に受けたもの。
出版社から受けたもの。
通信教育専門業者から受けたもの。
職業能力開発関連で、行政から受けたもの。
資格対策というわけではないが、「シスアド的能力」をかっていただいて受けた多くのシゴト。。。
初級シスアドという資格がなければ、今のワタシはない。
(決しておおげさではなく・・・)
資格試験の終了ということは、見方を変えれば、ある一定の役割は果たしたということなのかもしれない。
「初級シスアドに頼りすぎず、次のメシのタネを見つけなさい」ということかもね。
さよなら、初級システムアドミニストレータ試験。
いままでありがとう!感謝!
そして、はじめましてITパスポート試験。
第1回試験を見たが、想像していたよりも手ごわそう。
これからよろししく。
今後末永く、ワタシのメシのタネ、商売の元になってくれると助かるのだけど。。。
(システムアドミニストレータのシゴトの雰囲気はココで分かる!)
⇒ 「こちらなにわ電機総務課」
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