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March 20, 2009

「この世でいちばん大事な”カネ”の話」西原理恵子

Saibara




この世でいちばん大事な”カネ”の話

miki_rengeさんご紹介の本。
おもしろそうだと思って即購入。あっという間に読めちゃった!

漫画家の西原理恵子さんが、ズバリ、リアルな「お金のこと」に
ついて、自伝的な要素も含めながら書いた本。
ちなみにこの本は「よりみちパン!セ」というシリーズの中の
一冊で、「中学生以上向け」つまり、子どもも読める本。
漢字にはすべてルビがふってあるので、某国の総理にもオススメ
したい。

【出版社の紹介文より】
なぜわれわれは、子どもに「金」の教育ができないの
だろう!?
カネがなければ一家離散、カネがなければ一家心中。
カネがなければ人生、貧しい。これは真実だ。
ああそれなのに。経済学者やカネの地獄を見ない
ものには決して語れない、そんな、カネと労働の
リアルをみつめ、人生の根本を哲学する書。

西原さんが、子ども時代の貧乏な暮らしの中でまさに身を持って
お金というものについて感じたこと。学んだこと。
貧しさの負のループを超えることはできるのかどうか・・・ということ。
自分でカネを稼ぐということの中で学んだこと。
いろいろな種類のカネがあること、そしてそのこわさ。
働くことが希望になる・・・そう信じているということ。

などなど。
西原さんが伝えたかったことはいろいろあると思うが、ワタシが特に
印象に残ったところを2つほどご紹介したい。

【あぶくみたいにあっという間に消えるカネ、ただの情報・架空の
データみたいに思えるカネ】

カネには汗水たらして稼ぐカネのほかにいろいろな種類がある・・・
という記述がある。
これをワタシが知ったのは、新入社員研修を受けているときのこと。
不動産事業部の営業に同行する・・・という研修があり、先輩に
ついていったのだが・・・。
打ち合わせの場には、1億円の入ったトランク、なにわ金融道その
ものの笑っちゃうほど絵に描いたような不動産業者の方(ストライプの
ダブルのスーツに金の喜平ネックレス、ダイヤ入りロレックス・・・)。
まだ若い先輩は淡々と取引を進め、その1億円を渡していた。
「怖くないんですか?」と後でその先輩に尋ねたが、返ってきた
答えは、「お金だという実感がないから何とも思わない」。。。
「お金だと実感しまくってしまう」ワタシは、この業界
(金融業界)には向いていないのだろうな・・・とその時点で
激しく後悔した。

でも、今思えば、そのときに、西原さんのいう
「いろいろな種類のカネ」が世の中にあることを知って
よかったようにも思う。
向き不向きも分かったし。そのときの経験によって、
ワタシの持つ感性と、カネとの付き合い方の折り合いを
つける方向性が少し分かったような気がする。

【自分がやりたいことが分からないという人に】

西原さんは、「カネとストレス」「カネとやりがい」の真ん中に、
自分にとっての「バランス」がいいところを探してみたら?と
提案している。
お金がよくてもストレスがたまりすぎるようなシゴトはよくないし、
かといってやりがいを何も感じない食べるためだけのシゴトも
充実感がないだろう・・・。だから、その間に自分なりのおとし
どころを設定したら?ということだ。
そして、次に、「他の誰かに喜ばれる」という視点を持つのも
よいのではないか、と教えてくれている。

「人が喜んでくれるシゴトは、長持ちするんだよ」
こんなシンプルなフレーズで書かれている。

一時、小学生などに投資教育を行う・・・なんて話題も
あったけれど、そんな教育をするならば、この本を読んで
もらった方がずっといい。

某国の某保険会社のえらい方(会社が国のお金で
支援してもらっているというときに、ボーナス何百億円も
もらってトンズラ=退職ですって!?)
にもオススメしたい。

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Comments

ご訪問ありがとうございました!
さっそくには「しごと(教育)」のところをちょっと読ませていただいたのですが、
う~ん、教師の悩みは今どこでもおんなじなんだなあ…と。
これを機会によろしくお願いいたします。

Posted by: tsukimusumefuyu | March 20, 2009 at 04:47 PM

>tsukimusumefuyuさん
ようこそ!
まあ、「しごと(教育)」カテゴリーには書けないことも多々ありますが(笑)、オブラートに包み包みついつい書いてしまっています。。

3月・4月は繁忙期(?・・・いつも・・・?)ですが、お互い乗り切りましょう!
今後ともよろしくお願いします。

Posted by: lamb_labo | March 20, 2009 at 08:27 PM

TBありがとうございました。
不動産の営業同行の話、リアルですね。私も現場にいたら怖くて足が震えただろうと思いました。
ただ、小学3年生の長女に読ませるには、ちょっと刺激が強い部分もあるかしら…どうしたら「働くことは生きること」というシンプルな考えが伝わるのか、考え中です。

Posted by: miki_renge | March 22, 2009 at 08:28 AM

>miki_rengeさん
良い本のご紹介、ありがとうございました。

確かに、小3の女の子には刺激が強い部分もありますね。。。
この本はむしろ、大人が読んだ方が分かるかも。

>働くことは生きること
こういうときに、お家が商売をしていると分かりやすいですよね。
「なにがあってもお店は開けなくては」ということが身をもって分かりますものね。会社員だと、どんなに働いていても、その姿を目の当たりにできませんので、難しいっ。

Posted by: lamb_labo | March 22, 2009 at 04:16 PM

初めておじゃまします。
わたくし、最近「きょうのあらかると」というココログを立ち上げましたKOZOUともうします。
ココログのphoto紹介サイトで拝見いたしました。

カネ、確かに建前をはずせばもっとも大事なものですね。愛はもちろん命さえ左右する。おもしろそうですね。

時々寄らせていただきたいと存じます。
もしよろしかったらわたしのブログものぞいていただければ幸いです。
下手な小説とかも書いております(^_^;)

Posted by: KOZOU | March 23, 2009 at 12:43 PM

>KOZOUさん
ようこそ。はじめまして!
ご来訪ありがとうございます。

>小説
すご~い!
ぜひうかがわせていただきます。

今後ともどうぞよろしく。

Posted by: lamb_labo | March 23, 2009 at 07:30 PM

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診断士仲間に借りて、人気漫画家、西原理恵子さんの「この世でいちばん大事な『カネ』」の話」を読んだ。 お金に苦労した少女時代の話、どうにか食べていこうと必死だった美大生~駆け出しの頃の話、アジアの最貧国での経験談など、「おカネ」を軸に西原さんの思いが述べられていた。なかなか衝撃的な内容だった。 「お金に余裕がないと、日常のささいなことが全部衝突のタネになる」 「“貧しさ”と“さびしさ”は連鎖する」 …その通りだ。そして人は不幸になっていく。でも一方で日本では、 「お金の話をするのは下品」... [Read More]

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