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March 09, 2009

「知的複眼思考法」

Chitekifukugan











「知的複眼思考法」苅谷剛彦著

「複眼思考とは、複数の視点を自由に行き来
することで、一つの視点にとらわれない相対比の
思考法といってもよいでしょう」
「奇をてらった発想のしかたのハウツーを
教えるのではなく、自分の頭で考えるとは
どのようなことなのかを理解してもらうための
本であり・・・」

要は、
ものごとを鵜呑みにせず、ちょっと立ち止まって、自分の言葉で
考えなおしてみること
を、さまざまな例を用いて示している。
非常に分かりやすく。(・・・ちょっとクドイくらいに)

かつて、ずいぶん前にざーっと読んでほったらかしにしていた本を
もう一度手にとってみる。
東京大学・苅谷先生の結構有名な本。
「理屈っぽーい!」という記述箇所もあるが、ものごとの本質を
とらえるためには、ここまで、ステップをふみ、多面的に
見なければダメよ・・ということ。
単純なワタシは、簡単にトリックにひっかかり、単眼的な思考に
陥ってしまう。
なんでもかんでも、早急に決断や情報処理をすることばかり
考えるのではなく、何事も一呼吸おいて、
「複眼的に見ているかな?」
と考えた上で次にいかなくてはいけないなあ。
結局、早道をしているようで、本質がつかめず、「考えない」
人になってしまっているのかも。
反省反省。

なんとなく、雰囲気で言ってしまったり、書いてしまったり
することを「概念・定義・ケース」とレベルを分けて考え、
推敲するという視点はとても参考になる。

今後、正式な場で、モノを言ったり書いたりするときは、
気をつけよう・・・。

苅谷先生は大学の先生。
授業の中でこの内容を学生に提示・展開してきたようだが、
まずはオトナ(=ワタシ)から、複眼で思考するトレーニングを
しなくては!

いつもはめんどくさい「考えること」が少しおもしろくなる本。
オススメ。

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