成績優秀者の推薦書記入に思う。
「冷蔵庫の中くらいの気温です」と、朝の報道番組の
お天気キャスター。
なんとも寒く、陽も顔を出さない一日だった。
卒業できない人の次は、成績優秀者の件。
(「優等生」とはまた違う)
総代やら優秀賞やら、資格をとった学生の中での代表者決定やら。
そんな人選を行い、なんと、ワタシの担当するクラス?から3名が選出された。
選出されたことは喜ばしいが、推薦書を書かねばならぬ。。。まあ、数行でOKなのだが。「明日までに」とか急なのよ!
決定した、優秀賞および資格保有の代表者は、今後につながる(おおげさ?)意味ある人選になったと思い、ワタシもうれしい。
基本的には、成績やら取得単位から学内活動の積極性やら・・・という基準で決められたわけだが、結果として「いい学生」が選ばれたから。。。
というのも。
コミュニケーション力やプレゼンテーション力が評価される今日この頃。
特に、本学はその傾向が強いと思われる。
まあ、それゆえに就職できるといわれればそれまでなのだが。
第一印象のよさや押しの強さ、対応の早さなどが学生の評価基準となりがち。
今回当クラスから選ばれた(総代以外の)2名は、元々そういうことが苦手で苦労しながら力をつけてきた人たち。
目立つことは人に譲っても、コツコツと勉強し、周囲をしっかり見て状況判断し、人の嫌がる細かいこともやってきたことを知っている。
そういう学生が評価され、卒業という最後の段階で多くの人の前で表彰されるということは、同じようなタイプの同級生や、同じように悩んだり苦心したり・・・というプロセスを踏んでいる後輩たちの励みにもなる。
「コツコツやっても、地味にがんばっても、この学校では評価されないから」。
ワタシが担当しているコースの学生は時々こんな言葉を漏らす。
(専任としてこの学校に入る前、非常勤で講義を持っていた数年前から、このようなことを言う学生はいた)
「そんなことはありませんよ」とワタシが何度も言うよりも、コツコツやってみんなを支えていた2人が壇上に立った方がずっと説得力は高いはず。
”学校”という社会に出る前の擬似社会では、みんな(=学生)が思っている通りかもしれないけど、本当の社会では、地味にがんばる人こそ、大切な人材。特に若い頃は。
・・・とワタシは思うのだが、こんな考えは時流に合ってないのかな?
Comments
希望の持てる話でしたね。
そういう学生さんをちゃんと評価しているひつじさんはプロフェッショナルですね。さすが。
世の中のほとんどの人たちは地味に真面目に頑張ってる。そういう人たちがちゃんと会社で仕事をし、成果を積み、社会のコストを払って、この国が成り立っているのだと思います。
国民がオバマさんばかりだったら、指揮者だらけのヘンテコオーケストラになっちゃいます。
一部の目立つ人たちが労せずして成功を手に入れたりすると、とかく喧伝されて、地味な人は虚しくなってしまうのでしょうね。
でも、何度も虚しさを乗り越えた「地味人」は強いですよ!
これからは「地味人」の時代になります。
絶対に!
もと「地味人」ヨリ
^^;
Posted by: フヂワラです | February 25, 2009 11:32 PM
>フヂワラさん
>プロフェッショナル
なわけではなく(笑、誰も見てくれないのかな?と。
若い頃の自分を投影しているのかもしれませんね。
学校は社会に出る前の「練習」ですから。
勉強だけではなく、先輩・後輩の関係や、自分とはタイプの違う人との過ごし方、飲み会ルールまで学ぶ・・・。
「練習」はデフォルメされた世界であり、現実は普通のことが普通にできる人が支えているということ、いつか本人が分かってくれればよいかなと思っています。
いや。。。日本の社会が地味人をおろそかにするようになるときがきたらそれはそれで怖いですけれども。
Posted by: lamb_labo | February 26, 2009 01:18 PM