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February 26, 2009

「2010 今から間に合う面接の力」

AERAの増刊ムック本。よくある就活本だが。
ぱらぱらと見ると、なかなかおもしろい記事もあった。

Front_shukatsu










面接の練習やら、大学の生協で売れている就活本やら、
リクルートスーツの着こなしに、企業人気ランキングなど。

来年度の就職状況の厳しさを見越してなのか、
「先輩たちはどうやって氷河期を越えたか」なんて特集も。
氷河期を乗り越えて、名だたる大企業に就職した
(ワタシたちからすれば)若き「立派な先輩たち」のインタビュー。
来年度就活の若者たちが、このような特集を読んで、
自分と比較し、逆に落ち込まないか心配だけど。
ワタシたちの世代=「バブル社員」のダメさが
際立つような印象で、ちょっとムッとしたりして。
(この本には「バブル社員は人数ばっかり多くて、できが
悪い」なんてことは書いていないけれど。そう思えてしまうのは
被害妄想かしら・・)

でも、やっぱり読みがあり、含蓄があるのは、人生の大先輩の
方々が語る「私の新入社員時代」。
ラインナップは。。。
・木佐彩子(元フジテレビアナウンサー)
・アントキの猪木(お笑い?物まね?タレント)
・おかざき真里(「サプリ」を描いた漫画家)
・石原伸晃(衆議院議員)
・柴崎友香(小説家)
・藤巻健史(投資顧問会社経営)
・三田紀房(「ドラゴン桜」「銀のアンカー」を描いた漫画家)
・安部修仁(吉野家HD社長)

「なるほど!」「そうだよね!」と共感したのは、
おかざきさん、三田さん、安部さん・・かな。

おかざき真里さんは、博報堂でCMプランナーとして
新入社員時代を過ごした。

「現在、フリーで働けるのは、博報堂で、
仕事をすることがどういうことか、
基礎を叩き込まれたから」

と言う。
そして「3年は勤めた方がいい」とも。

三田さんのインタビューは、この3人の中でも、一番
印象に残った。

「僕はオリジナリティとか個性とかまったく興味が
ないんですよ。”ドラゴン桜”もそうでしたが、
鉱脈を見つけて読者のニーズにあわせて描くだけ。
商売の視点ですよね」。

ワタシも、シゴトに関しては「オリジナリティとか個性とか」
まったく興味がない。
むしろそこらへんは消して、薄い存在でいたいというか。
漫画家だったら「読者」だけれど、今のシゴトでいえば
「教育」、以前のシゴトだったら「コンサルティングを受ける側」の
ニーズを前面に出していきたいというか。。。
(「迎合する」とはまた別のニュアンスなんだけれど)
それが、教育機関に勤務しながら研究者や学者に
なりきれない(違和感を何となく感じる?)ゆえんなのかも。
「自分の考え、特性を打ち出す」シーンと、「個性を出さない」
シーンとをうまく使い分けることができればよいのだろうけれどね。

安部さんは、バイトからたたきあげで吉野家の社長に
なった方。
ミュージシャンを目指して上京して、時給の高さに
つられて吉野家でアルバイトをはじめたという・・・。
それで今や「吉野家ホールディングス」の社長。
世の中おもしろい。
「自分の適性はどうしたら分かりますか?」という問いに
安部さんはこう答えている。

「みんな好き嫌いを適性と思っているけど、嫌いな
仕事に天賦の才があることもある。想像上の向き
不向きはぜんぶ幻。
全力でやって人より成果を上げられる分野が
自分の適性です。」

就活を行おうという学生さんたちには、このような人生の
大先輩のひと言ひと言を、しっかりかみしめてほしいな。
自分なりに・・・ね。

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