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August 21, 2008

「赤ペンを握った伴走者」

赤ペンを握った伴走者」・・・それは、添削講師のこと。

JMAMから出版されている「人材教育」という専門誌を
購読している。
その名の通り、人材教育(メインは社会人・企業人)に関する
さまざまな記事が掲載されているのだが。
今月号の中でふと目が留まったのは、付録のようについてきた
小冊子「学思」。
その中の「当代育成考」という連載のテーマが、「通信教育の
添削」だった。
そして、その記事のタイトルが、「赤ペンを握った伴走者」。

年間にして、かなり大量のレポート(学生および社会人)を読み、
赤を入れたり評価をしたり、コメントを書いたりするワタシ。
時には、めんどくさっと思い、正直、心の入っていないコメントを書く
ことも。
そこを見透かしたように、この記事のしょっぱなには、こう書かれている。

「送られてきた解答の字面を追うだけでは、よい添削講師は
務まらない」

・・す・・すみません。

「落ち込むようなコメントではなく、相手の成長につながる
コメントをする」

まあ・・これは基本だな。
ほめた上で改善点を示す。

「満点の解答であっても、もっと多くの気づきをうながす」

これは意外に難しい。
記述式の解答であれば、それなりのコメントも入れることが
できるが、選択式で満点とかだと。。。

「専門性と、想像力と、ホスピタリティ」
添削講師に求められる資質は、この3つだという。

ほんの1ページにも満たない記事だったが、
添削歴も15年近くになる(独立して最初の頃のシゴトは
資格試験の添削が多かったから・・)ワタシに、
「初心を忘れるな」
「会うことはなくても、添削講師は学びの伴走者なのだ」
ということを思い出させてくれた、心に残る文だった。

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Comments

うちの息子、チャレンジ2年生がやりたくて、今残ってるドリルを必死でやってます。
ドリル終わるまではチャレンジできない約束でして…。
私も過去に進研ゼミやったけど、赤ペン読むのにも疲れた記憶が…。先生の個性やオリジナリティを感じることができなかったから、つまらなくなってしまったわ。
難しいのね。赤ペン。

Posted by: まっちゃん松葉 | August 22, 2008 12:46 PM

こんにちは。私も添削講師やってます。同じところかしら?15年とはすごい!私は4年目です。
講師にとってはたくさんの解答のなかの一つでも、受講する側にしてみれば一期一会の大切な機会なんですよね。
…と思いつつ、心と時間の余裕がなければできない仕事だな、と感じます。

Posted by: miki_renge | August 22, 2008 02:18 PM

>まっちゃん松葉ちゃん
息子くん、がんばって~

ワタシも、高校生のときにZ会とかにチャレンジしたけど、見事に途中で挫折!
通信教育を続ける大変さが分かる~。

Posted by: lamb_labo | August 23, 2008 10:24 PM

> miki_renge さん
今は、資格関係はほとんどやっていないのですが、社会人教育のレポート評価とか。
細々と気づいたら15年近くやっていますねえ。。

受講者のために、いい加減にならないよう気をつけなければ!
添削者側は、気持ちの安定、体調管理、時間管理が必要ですね~。

Posted by: lamb_labo | August 23, 2008 10:27 PM

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