「企業診断3月号 ~挑戦する経営者~」
雨と強風の春分の日。
学位授与式(いわゆる卒業式)へ。
そんな日に、こんな話題。
企業診断3月号。
連載「挑戦する経営者」は、品川女学院校長の
漆紫穂子さん。
元々は一教師として、他の学校に勤務していたが、
ご両親が経営する品川女学院が経営の危機に瀕し、
跡継ぎとして経営者になった。
「廃校危険度ランキング」にランクインしていた学校を
立て直した経緯を中心にしたインタビューが掲載されて
いる。
入学希望者数を60倍にし、偏差値が20アップとなる
までの試行錯誤の様子も面白いと思ったが、ワタシが
一番印象に残ったのは、漆さんが語る「私の使命」。
「今の私の使命は2つ。生徒を育てることと、卒業生の
母校を守ることです」。
今日の卒業式でも、同窓会組織の案内があったが、
卒業生にとって、帰る場所である「母校」が存在している
ということは実はとても大切なこと。
若い今は分からないとしても。。。
ちなみに、ワタシの母校。
小学校は伝統ある学校(勝海舟ゆかりの地にあった)にも
かかわらず、都心のドーナツ現象の影響を受け、近隣3校と
合併。
合併した小学校をA,B,Cとすると、A校の場所で、B校の
名前を引き継ぎ、校章はC校のものを使う・・・なんてことに
なっている。
中学校は一応存在しているものの・・・
やはり入学者の減少により、いつ廃校になってもおかしくない
状態。
高校(都立)は、第○高女の歴史がものをいい?存在している。
しかし、一時は合併説もあった。
東京都が進学(?)重点校に指定してくれたおかげで、なんとか
維持。輝かしい先輩方が多く存在するので、歴史は守っていって
ほしい。
大学は・・・
いくらなんでもなくならないと思うけど。経営危機という話しも
聞いていないし。
ブランディングを積極的に行い、外部にアピールしているし。
むしろ商売上手?
でも、もし、母校の大学がなくなってしまったり、名前が変わって
しまったりしたら、それは・・・さびしい。オットの母校でもあり、
共通の思い出もたくさんある。学内チャペルで結婚式を
あげたということもあるし。
ちなみに、中学の同級生Aちゃんは、
小学校→合併(ワタシと同じ)。
中学校→ワタシと同じ学校なので、風前のともしび。
高校→都立だが、特殊な学校(定時制のみの学校)になり、
校名も変更され、母校とはいえなくなった。
という境遇。
やっぱりさびしいと思う。
漆さんが、一経営者として、一教育者として、
「今ここにいる生徒を育てる」ことと同等に、「卒業生のために
母校を守る」ということを意識してくれていることに、なんだか
ほっとした。
じっくり記事を読むと、「学校を専門分野とするコンサル」という
道もあるかなあ・・・と思うワタシ。
意識改革の面などにおいては、病院や中小零細企業なみに
難しいとは思うけれど。
ワタシが、今の経験を活かしていくためには、将来そういう方向も
ある、ということを頭に入れておいた方がいいかもしれない。
Comments