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September 19, 2007

NHKスペシャル「にっぽん 家族の肖像」第4集 明日への命

予告編放送時から気になっていた、NHKスペシャルを観た。
(ワタシは連休中に観たが、今日の深夜に再放送もあるらしい)

「にっぽん 家族の肖像 第4集 明日へのいのち 
~12年目の震災遺児」

震災で家族を亡くした遺児たちが、どのような心の傷を
負ったのか・・・痛々しいまでのドキュメントだった。

何人かのケースが出てきたのだが、
予告放送時から気になっていたのは、小学校6年生のときに
震災で両親を亡くした「綾香さん」。24歳。
その後、似た境遇の男性と知り合い、結婚し。
お腹に赤ちゃんがいる。

でも、彼女は、親というロールモデルがいないために、
出産に怯え、親になることに怯え、家族を作りあげることに
怯えている。
「家族なんて他人の集まりにしか思えない」
と言い切る。

彼女の心の傷を知り、優しくする夫。
ただし、彼も綾香さんと同年代。まだまだ若く、どうして
あげたらいいのか分からず悩む姿も痛々しい。

親になることに怯えているためか、予定日を過ぎても
産まれる気配はなく、診察を受けるとパニック症状を
起こしたり。
結局手術により出産するのだが、その後、病室で、
「パパとママのところに行きたい!」と号泣したり。

救いは、出産後、若い夫婦2人で育児をする姿が映された
部分だった。
ぎこちないなりに、一生懸命新しい命を育てていこうという
姿。ロールモデルはないかもしれないが、この葛藤を超えた
2人にしかできない家族の第一歩がしるされたような気がして。

それこそ他人ながらほっとしたり。

夏休み期間の大掃除で発掘された本。
大学で学んだ「家族社会学」関連で読んだ本を思い出した。

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「シングル・セル」増田みず子

「個」と「孤」とか。。勉強したような気がする。

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Comments

気にはなっていたけれど、痛々しくて見られませんでした。それでも、この2人にしか築けない素敵な「家族像」があるはずです(と信じたい)。人の痛み、苦しみが分かる分、赤ちゃんは優しく、温かい人間に育つと思います。

Posted by: miki_renge | September 22, 2007 10:07 AM

>miki_rengeさん
うーん。みていてかなり厳しいものがありました。若い彼女がどのように乗り越えていくのか。。。
心の傷を負った子どもたちの精神的なケア体制の整備ってなされているんでしょうかね??

Posted by: lamb_labo | September 22, 2007 12:50 PM

う…ん。どんな家庭にも色んな事情があるね。
生まれてきてくれた子供が親を救いに来たような気がするわ…。すごくそう思う。
親が子供を育てるのは当然だけど、親は子供と子供を通した自我と戦って鍛えられ育てられるし、子供に教えられることだらけなんだよね。
それに何よりも存在自体に癒されるので、きっと、家族みんながいいほうへ導かれていくようなきがするわ。
…私もこれを見ていろいろ反省反省やわ。

Posted by: まっちゃん松葉 | September 26, 2007 12:26 PM

>まっちゃん松葉ちゃん
>生まれてきてくれた子供が親を救いに来たような気がするわ
うんうん。そんな感じはワタシもしたよ。

他にも、「母と兄を震災でなくし、唯一一緒に助かった父親は震災後、飲酒癖に陥り、多額の借金を残したまま失踪」っていう人も出ていて。
彼は結婚して自分の家族をもって、少し父を許せるようになった・・・というケースもあったよ。

う~ん。本当に難しいわ。

Posted by: lamb_labo | September 26, 2007 11:00 PM

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Tracked on September 19, 2007 11:20 PM

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