「本の読み方 スロー・リーディングの実践」
「10冊の本を闇雲に読むよりも、
1冊を丹念に読む方が、
人生にとってはるかに有益である
--著者は、情報が氾濫する現代
だからこそ、スロー・リーディングを
提唱する」
(amazonより画像をお借りしました)
ごもっとも。
今までここで紹介した本は、偶然にもみんなスロー・
リーディングしている。
繰り返し。繰り返し。意味を考えて。
仕事などで使うために速読しなくちゃいけない本は仕方ない
が(これをワタシは「コピペ・リーディング」と呼んでいる。
・・・この本のP○○とあの本のP××を切り貼り!・・・)
自分が好きで手にとった本は、スロー・リーディングしたい
ものだ。
そもそも、何でもかんでも「速いことがいいこと」な風潮は
どうなんでしょ。
著者である平野啓一郎氏(おっと、ワタシよりも若いし!)が
提唱する「スロー・リーディングの技術」のうち、ワタシが
一番共感したのはコレ。
ある本を読んでいて、別の本のことが思い浮かんだら、
それらを比較して類似点、相違点を考える。
あるある!こういうこと。
で、「別の本」を本棚から探して読みふけって、元の本の
ことが置き去りになったりね。。。
何を隠そう、この「スロー・リーディング」(ちょうど、夏目
漱石の「こころ」が取り上げられているところで)を
読んでいる途中にも「別の本」のことが思い浮かんだ。
その本とは・・・
「高校生の架けた虹の橋」。
京都の高校の先生が、留学生に国語の授業を通して、
日本人の生徒と一緒に工夫しながら、日本文学を
教える姿をつづったノンフィクションだ。
この国語の授業での「日本文学の読み方」は、まさに
スロー・リーディングの真髄のような気がする。
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