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April 16, 2006

「盾(SHIELD)」村上龍

434401144901_scmzzzzzzz_v55702190_ 帯には
「やわらかで傷つきやすい心、
あなたはどうやって守っていますか?」
のコピー。
それを守るものとしての盾が必要なのでは?
という仮説のもとに、村上龍氏はこの
ストーリーを作ったという。

形態としては絵本というかたちをとっているが、実は
深いお話しで、いくつの人が読んでも、それぞれの感想を
持つのではないかと思う。
(特に、挫折を味わってきたある程度のオトナが読んでこそ
分かる部分もあるだろう。逆に、子供はこの本を読んでどんな
感想を持つのだろう?きいてみたい。)

ワタシがこの本を手に取った理由。

それは、「やわらかで傷つきやすい心」について考えることが
苦手だから。
その存在にはもちろん気づいているが、そこに目を向けようと
しない・・・という言い方が的確かもしれない。
日々の生活に追われているフリをして、目を向けようとしてい
ないのだ。
そう・・・心の機微に鈍感(対自分自身&対他人)なことを意識
したくないという逃げの姿勢なのだ。

この本の主人公、コジマとキジマという2人の男の子(のちに
オトナになるわけだが)は、ストーリーの最後で、やっと「盾」の
存在が分かりかける。
それまでには、違う道を歩き、いろいろな紆余曲折があるわけで。
その道の途中においては「盾」の存在を強く意識する時期が
あったり、わざと忘れようとする時期もある。

このストーリーのすばらしいところは、「自分の盾」に気づくまでに
主人公の2人が、「寄り道」をしていること。
振り返れば、「あのときの自分ってちょっと間違っていた?」とか
「あのときの自分って弱かった?」とか。
その時点で気づいていればもっと器用な生き方ができたかも
しれないけれど。。。
でも、そんなにうまくはいかないのが人生。
その貴重な「寄り道」の部分がきちんと描かれていること。

オススメです。
オトナが読んだら泣くかもしれない。

村上龍・・・W村上、そしてRyu's bar・・・。
若い人は知らないだろうけど。

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Comments

あ~。
あなたの文章でもう涙ぐんだよ。
ちょっと早すぎるので、溜まる程度でしたが…。

読んでみるよ。
うちの息子もうすぐ6歳はいま、なぞなぞ本に夢中。
きっと一緒に読んでも今は?????だろうねー。


Posted by: まっちゃん | April 17, 2006 at 10:35 AM

>まっちゃん
ぜひ読んで~。
舞台にもできそうな感じ。

>うちの息子もうすぐ6歳はいま、なぞなぞ本に夢中。
なんで子供ってなぞなぞ好きなんだろう・・・。
まあ、6歳で村上龍が分かったら、それはもう行く末は哲学者だよ!

Posted by: lamb_labo | April 18, 2006 at 12:59 AM

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